革靴好きは雨日気分が上がらない?!
梅雨の時期、お気に入りの革靴が履けずに、天気とともに気持ちもなかなか晴れやかにはならない。革靴好きであれば少なからず思い当たる節はあるのではないでしょうか。
もちろん、雨の日でも気にせずにコードバンでも行っちゃうよ!っていう猛者も中にはいるかと思います。
しかし、私は違います。大切な革靴が雨で痛む可能性があるとすれば、ノーガードでお気に入りをおいそれと履きたくはありません。
今回は、最高の雨用紳士靴について、私見でお勧めを紹介します。
雨日もモチベーションを高めるために
革靴好きであれば、晴れの日しか履かない靴、雨の日に履く靴、雨天兼用で履く靴などをそれぞれ決めている方も多いのではないでしょうか?
雨の日に履く靴は、いわゆる第一線を退いた処分見込みの靴で過ごす方もそれなりにいると思いますし、それはそれで一つの理に叶った役割設定だと思います。
一方で、私は革靴というものは、ビジネスシーンにおいても苦楽を共にする相棒・パートナーだと思っています。そんな相棒について、雨の日とはいえ補欠選手で消化試合をするのは嫌だ!と感じてしまいます。
雨の日でもそれに応じたレギュラー選手を登板させたい!そのような志向から、雨の日でもモチベーション高く過ごせるような最高の雨靴について考えたいと思います。
最高の雨靴決定戦!お勧めの紹介
私は雨の日も革靴を履きたい派になりますが、雨用に革の質感を出したゴム靴を出すブランドも出てきています。それだけ、雨靴には一定の需要があるということでしょう。例えば、三陽山長(サンヨウヤマチョウ)では、代表モデルである友二郎の木型で、その防水版を出しています。その名も「防水友二郎」(ボウスイトモジロウ)です!そのまんまですね。。
木型は綺麗ですし値段も相応なので、雨の日まで質感や革にこだわらない方には選択肢になり得るのではないでしょうか。
だがしかし、私は雨の日も革靴が履きたいのです。それも雨をガンガン弾いてくれるような本革の靴が欲しいのです。以下、私がお勧めする本革の紳士雨靴を紹介します。
1.SCHOCH GRAIN「SHINE or RAIN」
まずは、スコッチグレインの「シャインオアレイン」です。名前のとおり雨天兼用として同ブランドから販売されており、値段は約3万になります。
雨の日の重要な会議のためストレートチップを選ぶもよし、雨の日もお洒落にダークブラウンのセミブローグで決めたいなど、デザインもいくつかあるのでお勧めです。
特殊加工により雨をガンガン弾いてくれますし、乳化性クリームでのケアが推奨されており、経年により革靴特有の味が楽しめるのもポイントが高いと感じています。
同シリーズではウィズも複数存在するため、それぞれの足型に合う靴も見つけやすいのではないでしょうか。
2.Church’s「ポリッシュドバインダーカーフ」を使用した各モデル
チャーチは雨の多い英国のブランドだけあり、古くからブックバインダーカーフのような雨用革を使用した靴を制作しています。現在は鞣し革の都合からポリッシュドバインダーカーフに変わりましたが、いずれも雨をガンガン弾いてくれます。
値段はコンサルで約9万、シャノンで約10万となります。雨靴としての満足度もとても高いと感じています。
3.Paraboot「リスレザー」を使用したモデル
パラブーツのリスレザーにはオイルが多く含まれているため、水と油の関係から雨をガンガン弾いてくれます。定期的な保湿を行えば、雨靴として長く活躍してくれます。有名なシャンボードやアヴィニヨン、ウィリアムなど多くのモデルでリスレザーがあり、またビジネス用もあるので幅広く選択可能でお勧めです。値段は約7万になります。なお、パラブーツのガラスレザーはチャーチのポリッシュドバインダーのように上質な樹脂加工がされており、こちらもマイナーながらお勧めできるものです。
以上のほか、サンダースなどもポリッシュドバインダーを使用したモデルが多く、トレーディングポストに取り扱いがあるのでご覧になるといいかもしれません。また、トレーディングポストでは独自ブランドで雨用革靴を販売していて、シャインオアレインに似ていますが、木型がより細目なので合う方にはお勧めです。
以上、まずは代表的かつ個人的に満足度が高い雨靴を紹介しました。
どれも良い靴ばかりなので、雨の日の相棒・パートナー選びにぜひ参考にしていただければと思います。